ロタウイルス感染症予防接種について

更新日:2022年03月15日

令和2年10月1日からロタウイルスワクチンが定期接種になりました

 令和2年10月1日からロタウイルスワクチンの定期接種が始まりました。この予防接種は、乳児期にロタウイルス感染症の免疫を得るために実施するものです。

(注意)令和2年8月1日以降に生まれた方が対象となります。対象者には、新生児訪問にて予診票を配布します。

ロタウイルスによる胃腸炎

 ロタウイルスによる胃腸炎は、急激な嘔吐と水様性の下痢便を頻回に排泄し、発熱がみられるケースもあります。ロタウイルス感染症により世界では5歳未満の小児が年間約50万人死亡しているとされ、その80%以上が発展途上国で発生しています。先進国では、死亡例は少ないですが、嘔吐・下痢に伴う脱水やけいれん、腎不全、脳症などの合併のため入院治療に至るケースがあります。重症急性胃腸炎で入院する原因としてロタウイルスが最も多いといわれています。

ワクチンについて

 ワクチンには、ロタテックとロタリックスがあります。いずれのワクチンも、ロタウイルスに対する予防効果が示唆されています。他のウイルスに起因する胃腸炎を予防することはできません。先進国・発展途上国を問わず、ワクチンを導入した国・地域では、ロタウイルス感染症は劇的に減少しています。さらに、直接的効果だけでなく、集団免疫効果も認められています。

 ワクチン接種から1~2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常よりも高まると報告されています。腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。腸重積症はロタウイルスワクチンの接種にかかわらず、乳幼児がり患することのある疾患で、まれな病気ではありません。

ワクチンの種類

ロタテック(5価)

対象:生後6週から生後32週まで

接種回数:27日以上の間隔をおいて3回

ロタリックス(1価)

対象者:生後6週から生後24週まで

接種回数:27日以上の間隔をおいて2回

(注意)ロタテック、ロタリックスともに、次に該当する方は定期接種の対象にはなりません。

  • 腸重積症の既往歴があることが明らかな方
  • 先天性消化管障害を有する方(その治療が完了した方を除く)
  • 重症複合免疫不全症の所見が認められる方

(注意)原則としてロタテックまたはロタリックスのいずれか同一の製剤で接種を完了してください。同一製剤での接種ができない場合は、子育て支援課までご相談ください。

標準的な接種期間

初回接種は生後2か月から生後14週6日まで

(注意)初回接種は生後14週6日までに受けてください。

接種後の注意点

 接種後、特に初回接種の1週間以内に、腸重積症状(ぐったりする、顔色が悪い、繰り返し起きる嘔吐、血便、お腹の張り)がみられた場合は速やかに診察を受けるようにしてください。また、接種当日の重い副反応としてまれにアナフィラキシー症状(ワクチンへのアレルギーによる発疹、呼吸困難など)が起こる可能性があるため十分な観察を行ってください。

この記事に関するお問い合わせ先

子育て支援課 児童育成係

〒610-0289
京都府綴喜郡宇治田原町大字立川小字坂口18-1

電話番号:0774-88-6636 ファックス:0774-88-3231