水道の水質Q&A
水道水の水質に関する疑問にお答えします
水道水の水質について、よくある質問と、その回答を掲載しましたので参考にしてください。
質問1.水道水が塩素臭い
浄水場でつくる浄水の安全性を見込んで、一定の次亜塩素酸ナトリウムを注入しています。そのため、塩素臭かったりする場合があります。
塩素は、水中の細菌を滅菌する効果があり、塩素がないと水道水中に細菌が繁殖する恐れがあります。水道水の残留塩素は、家庭の給水栓(蛇口)で1リットルあたり0.1ミリグラム以上検出されることが、水道法で義務付けされています。
質問2.蛇口から黒色の微細粉が出る
蛇口に使われているパッキンなどのゴムが劣化し、細かく砕けて出てくるのが主な原因です。誤って飲み込んでも、人体への影響はみられません。
質問3.水切りかご、お風呂のタイルなどに黒ズミがある。
水切りかごや、浴室などは乾燥しにくく、湿った状態であるため、湿ったところに養分となる汚れなどが残っていると、空気中の細菌やカビ等が付着し、黒ズミの原因となることがあります。
市販の洗剤でよく洗っていただくか、取れにくい場合は、カビ取り剤や漂白剤を使用してください。洗った後はしっかり乾燥させることで、カビの繁殖を抑える効果があります。
浴室は、最後にシャワーで軽く流して拭き取っておくとよいです。
質問4.洗濯物が桃色に染まった
入浴剤の入ったお風呂の残り湯を洗濯に使用した場合、入浴剤の色素と柔軟剤に含まれる成分が化学反応を起こし、洗濯物が桃色になる場合があります。
お風呂の残り湯を使用して洗濯する場合は、注意してください。
また、タオルなどが桃色になる場合は、空気中の酵母(カビの仲間)の繁殖が考えられます。タオルなどを湿った汚れた状態で放置しておくと、空気中の酵母が繁殖し、桃色になってしまうことがあります。
桃色の酵母そのものは人体に害はありません。しかし、酵母が繁殖しやすい状態は、雑菌が繁殖しやすい状態でもありますので、湿った汚れたものはなるべく放置しないようにしましょう。
質問5.浴室のタイル、便器の内側、洗面台などの一部が桃色になる
浴室のタイル、便器の内側、洗面台などは水がたまりやすく、常に湿りがちで、石っけんかす、湯あか、汚物などで汚れやすいため、空気中の細菌やカビが付着し、繁殖しやすい状態になっています。
これらの細菌やカビの中には、桃色、黄色、橙色など様々に着色することがあります。浴室やトイレなどの換気をよくして湿気を減らすとともに、日常の手入れを行うことをお勧めします。
質問6.白い水、白いお湯が出る
蛇口から勢いよく水を出すと、空気が吸い込まれ、細かな気泡となり白っぽく見えることがありますが、しばらく放置しておくと、数秒後には徐々に下の方から透明になっていきます。
水道水の蛇口はゆっくり操作し、必要以上に大きく開かないでください。なお、給湯設備で急激に加熱されたお湯は、水道水に溶存している空気が放出され白濁します。
質問7.やかんやポットの底、蛇口、加熱器の吹き出し口等に白いものが残っている
これらは、水道水中に含まれる「ミネラル成分」が主な原因であると考えられます。ミネラル成分は、水が蒸発すると固形物として残り、蒸発が繰り返されることにより、白く付着します。
水をこまめにふき取る、水を沸かしすぎないようにすることで、付着をある程度防ぐことができます。もし、白くなってしまった場合は、食酢やレモン汁などで洗浄すると取れやすくなります。また、ミネラル成分は身体に必要な栄養素であり、安全性に問題はありません。
質問8.浴槽の水が青く見える
海や湖が、青や緑に見えるのは、水が赤や黄色の光を吸収し青や緑の光を通過させる性質があるためです。水中で生じる光の散乱により生じる現象です。浴槽など大きな容器に水を溜めた場合にも、これと同じ現象で青く見えることがあります。
質問9.水道水の賞味期限は?
水道水には、消毒するための薬品(次亜塩素酸ナトリウム)が加えられています。その薬品は、時間経過とともに消失していくため、清浄な容器で暗所に保管した場合は、3日程度は飲用が可能です。
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更新日:2024年06月08日